- ホーム
- 時計が遅れる・・・
腕時計のよくある症状と原因
時計の時間が遅れたりすぐに止まる
トラブルの中でも特に多いのが、時間が遅れるという症状です。原因のほとんどは、ムーブメントの歯車の軸受けに施される潤滑油が劣化し、すべりが悪くなるというものです。潤滑油は例えば時計を使用しなくても自然に劣化していき、およそ3,4年で乾ききってしまいます。3,4年に一度はオーバーホールする事が望ましいといわれるのは、この潤滑油の劣化を想定しているからです。
この状態を放っておくと時間の遅れがどんどんとひどくなると共に歯車の軸が焼け付き、最終的には軸が摩耗して止まってしまいます。こうなるとオーバーホールで済んでいたものが、摩耗した部品を交換しなくてはならず、思った以上に大きな出費となります。時間の遅れの症状は潤滑油の劣化以外では、衝撃によって緩急針がずれたり、ひげゼンマイの変形という事も考えられます。
油切れ、歯車の摩耗の場合の対応料金の目安
油切れ、歯車の摩耗の場合、油切れ程度であればオーバーホール基本料金内で済みますが、部品が摩耗すると交換が必要となります。工賃は別で歯車一個あたりの目安となります。
¥3,000〜
時間の進みが激しい
1時間に数分、あるいは1日で数時間など、極端に時間が進む場合は、徐々にというよりも突然のトラブルがほとんどです。原因としては可能性が高いのは、落としてしまったというような場合だ。衝撃によって精度の要であるヒゲゼンマイというバネが歪んだり絡みついたりすると、異常な時間の進みとして影響が表れます。パーツが無事であれば、からみつきや変形を修正し、タイミングを再調整します。他にもムーブメントが磁気を帯びてしまったような場合も、時間の遅れや進みというカタチで症状があらわれることがあります。
ヒゲゼンマイの変形、歪みの対応料金の目安
ヒゲゼンマイの歪み、変形の場合は修正作業となります。磁気帯びによる場合はオーバーホール基本料金範囲内の作業となります。※ヒゲゼンマイの歪みや変形が原因である他、磁気を帯びてしまった場合には磁気抜きをするだけで元に戻ることもあります。
¥3,000〜